TopicsEssay

我ら・・・

2016.01
文:中村幸代



  最近、子ども達と盛り上がった話題が「宇宙人は存在するか?」です。我が家の見解は全員一致で「存在する!」にまとまったのですが、みなさんはどう思われますか?

 地球は、一人の人間からすればとても大きなものですが、宇宙の目線で想像すると、果てしなく広大な宇宙に浮かぶ無数の銀河の中の、ポツンと浮かんだ銀河の、そのまた小さな太陽系の中の、小ぶりな惑星・・・。「こんなに星があるのに、生き物がいるのが地球だけだなんて、おかしいよ。絶対ほかにもなんかいるよ。」という子ども達。確かに私もそう思います。そういえば、長男が三歳くらいの時にも、「宇宙人に合ったら、最初になんて言う?」と聞いてみたら、しばらく考えて、こう答えたのを鮮明に覚えています。「ぼくだったら・・・いっしょにあそぼうって言う。」

 今もこの星から戦争がなくなりません。同じ地球に生かされながら、国同士が軍事力を競い合って、地球そのものやたくさんの命を破壊する核、ミサイル、さまざまな武器が作られ続けています。よく、宇宙人が地球を攻めてくるストーリーがありますが、もしかしたら、宇宙にいるのは人間よりもずっと進化した精神性と知性を持った生命体で、いつまでも戦争をやめられない地球人をあわれんでいるのではないかと思ったりもします。

 私の姉がついこの間、宇宙飛行士の山崎直子さんの講演会に行き、直接お会いしてサインを頂けたと、電話口でとても興奮して話してくれました。サインの横に添えられた〝言葉″が「我ら宇宙の子」だったそうです。

 我ら・・・宇宙の子

 なんてすごいんだろう。一度地球を飛び出して、宇宙から帰ってきた人の言葉。我ら宇宙の子・・・短い中に宇宙も地球も命も愛も、全部入ってる、素敵な言葉。私にとって、忘れられない言葉となりました。

 もうこれ以上、戦争はいらない。みんなこの地球で生きていくのだから。そして「我ら宇宙の子」なのだから。


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