紫外線から肌を守ろう
2015.07.01
紫外線の強い夏。肌が老化する原因の60%は、紫外線によるものと言われています。
しっかりとケアをして、楽しい夏を満喫しましょう。
紫外線のA波とB波
地表に届く紫外線は、「A波」と「B波」が主です。特に肌の奥深くまで浸透するA波は、シミやシワ、たるみを引き起こすなど、肌の老化を進めてしまう大きな原因になります。
PAとSPFとは?
普段使っている日焼け止めの表示には「PA」や「SPF」と表示されています。それぞれの意味を理解して使用するようにしましょう。
<SPF>・・・紫外線A波をカットする
SPFとは、肌が真っ赤に焼ける状態になるまでの時間を引き延ばす力を表しています。一般的にSPF○○と記載されている数値が高いほど、その効果が高くなりますが、SPF値は15以上になると効果にあまり大きな差はないというデータもあるので、むやみに高い数値にすることはありません。数値が高いほど、肌への負担も大きくなりますので、日常で使用するものは、SPF25〜30までの数値でも十分効果があります。
<PA>・・・紫外線B波をカットする
PAはUVAをカットする力を表し、数値ではなく+の数で表示されます。
「+」の表示が高いほど効果的です。
- 「PA+」は効果がある
- 「PA++」はかなり効果がある
- 「PA+++」は非常に効果がある
日常で使うなら「++」程度のもの。リゾート地や屋外などで、強い紫外線を長時間浴びるときは「+++」のものがお勧めです。
日焼け止めの正しい使い方
日焼け止めのSPF値は、皮膚1㎠あたりに2mgの日焼け止めを塗った時の効果として測定されています。この量は、顔全体に塗る場合だと500円玉くらいに相当します。実際には、これだけの量を塗っている人は少ないかもしれません。ただ、塗る量が半分だと、紫外線ケア効果は4分の1程度しか得られないと言われています。
<順序>
① 日焼け止めの前に化粧水や美容液などで十分な保湿を行いましょう。日焼け止めによる肌の乾燥を防ぐこともできますし、肌の水分量が多いほど日焼けがしにくいためです。
② 適量を手にとったら、おでこ・頬・あご・鼻など数カ所に分けて乗せて、むらなく伸ばします。顔全体になじませるように、すりこまずに手の平で優しく押さえていきましょう。こうすることで日焼け止めを塗ったあとにクリームで白くなってしまうのを防ぐこともできます。
※鼻や頬の高いところなど、特に日焼けしやすいところは重ねづけをしましょう。
※水分や汗で取れてしまうので、できたら2〜3時間おきに塗る直すようにするのがベストです。
肌への負担が軽いパウダーファンデーション
日焼け止めは肌への負担も大きいので、日常の紫外線対策にはパウダータイプのファデーションを使用することもオススメです。例えば、室内や短時間の外出などの日常の紫外線対策であれば十分に効果を得られます。ほとんどのファンデーションや粉おしろいには、SPFの表示がなくても、紫外線をカットしてくれる効果があります。
紫外線を浴び続けると、知らない間にシミやシワ、たるみなどを引き起こしてしまいます。
毎日の正しい紫外線対策で肌を守り、美しい素肌を維持していきましょう。
取材協力・・・精神保険福祉士 浅利ひろこさん