イエメンの内戦から思うこと
2019.4
文:中村幸代
Green café essay vol.90
「イエメンの内戦から思うこと」
世界からの注目度が、あまり高くない内戦とのこと。
長引く内戦で、多くの人々は職を失い、食糧も手に入らず、その影響をまともに受けた子ども達が、次々と飢餓により命を落としているそうです。そして、現金を得るために、娘を売る親も。報道では、9歳の娘が『結婚』と称し、たったの10万円で売られ、夫から殴る蹴るの暴行を受けていたといいます。
なんの罪もない子ども達が苦しむ戦争。いったいいつまで続くのでしょうか。
憎しみや怒りの炎を、大人が気付いて消さなかったならば、悲しむ子どもは減らない。
その炎は戦争によってもたらされるだけでなく、この平和な日本の中でも、大人の心を蝕んで、実際に子どもが傷つけられ、犠牲になった痛ましいニュースも増えています。
大人も子どもも、誰もが『生まれてきて良かった』と思える世の中になることを、祈らずにはいられない、今日この頃です。
文・中村幸代