人生100年というけれど
2019.11
green café essay vol.97
「人生100年というけれど」
久しぶりに実家に帰った時に、母が「お医者さんに心拍数が高いって言われちゃったのよ」と。「あら。それで大丈夫なの?」「まあ大丈夫なんだけど、ほら、脈拍の早い動物って寿命が短いっていうじゃない。象とかは脈拍が少なくて長生きでしょ?だからわたしも早死にするのかしら?って不安になって先生に聞こうと思ったんだけど、自分が80歳だってこと思い出して、聞くに聞けなかったわ。」
大笑いしたものの、現実的に血圧も上がっているというので、血圧計を購入して毎朝測っているそう。試しに私も測ってみると、なんと母の心拍数よりも高くて、血圧も以前より上がっていました。私の方が深刻じゃない?夏休み明けからなんとなく不調を感じていたので、なんだか急に心配になってきました。耳鼻科や内科に行っても『様子見』ということで、まあ、疲れてるのかな?ぐらいに考えてました。
それでこの間、いつもの整体の先生に心拍数や不調のことを相談すると「血管や心臓にかなりの負荷がかかってるようですから、中村さんは100歳までは、生きられませんね」と、ソフトに余命宣告。100歳まで生きよう!と決めていたわけではないけれど、無理といわれると、なぜかそれなりに落ち込むものです。
「とにかく、有酸素運動をすることです。それをやるかやらないかで、10年後20年後が全然違いますよ。今から運動すれば間に合いますよ」と。
動ける体で高齢者になるには、今からの運動量にかかっているというわけです。もともと運動はあまり好きではありません。でも、もうそんなことは言っていられません!最低一日30分の早歩きをしなさいと言われましたが、今日もサボってしまった!明日こそ明日こそ。ん?明日の天気は雨。また無理ですなー。(正当な言い訳)
文・中村幸代