毎日の食卓にオリーブオイルを。
どこの家庭にも1本はあるオリーブオイルですが、キッチンの棚から出てくる頻度が少なかったりしませんか? オリーブオイルはイタリア料理に限らず和食などとの相性も良く、「調味料」ととらえることでお料理の幅を広げることができます。ぜひ毎日の食卓に取り入れてみてください。今回はそんなオリーブオイルの健康効果や保存方法をご紹介します。
■オリーブオイルとは?
オリーブオイルとは、オリーブの果実から得られる油のこと。特に、エキストラバージンオリーブオイルは100%果汁のジュースとも言われています。
■期待される健康効果
・生活習慣病の予防になる
オリーブオイルにも、ワインやチョコレートのようにポリフェノールが含まれています。
また、主成分となるオレイン酸の含有量は、全体の60~80%。オレイン酸には善玉コレステロールは減らさずに悪玉コレステロールだけを減らす作用があるため、動脈硬化に伴う心筋梗塞や脳梗塞、高血圧などの生活習慣病の予防になるのに加え、腸の働きを活発にして便通を良くする効果もあります。
・1日の摂取目安
オリーブオイルは油ですので、カロリーは高めです。1日の摂取量は大さじ1~2杯くらいを目安として、摂りすぎには注意しましょう。
・オリーブオイルは薬局でも売っている?!
オリーブオイルは、薬として薬局でも販売されています。食用ではない精製したものには、火傷や切り傷などによる炎症から皮膚を保護する抗炎症作用があり、古代ローマ時代から薬としても使われてきました。
■簡単で美味しい! オリーブオイルの使い方
ワインと同様にオリーブオイルにも様々な品種のものがあります。例えば、ハーブや野菜などの香り、フルーツやお花のような香り、味もフルーティー(マイルド)なものからスパイシーな辛みや苦みの強いストロングなタイプまで多様です。
そんなオリーブオイルを「調味料」として普段のちょっとした一品にかけると、それだけで風味が増して美味しくなり、お料理の幅が広がります。
ご紹介する召し上がり方を参考に、色々な食材・お料理とオリーブオイルのマリアージュ(組み合わせ)をご自宅でも楽しんでみてください。
・お味噌汁に数滴たらしてコクを加える。
・お豆腐に塩とオリーブオイルをかける。
・ほうれん草のお浸しに、オリーブオイルとおかかと少量の醤油をかける。
・オリーブオイルと醤油でエリンギを炒めて、エリンギソテーに。
・納豆や卵かけごはんにかける。
・オリーブオイル大さじ1 +ポン酢大さじ2のドレッシングをサラダにかける。
例)ざくざくと切ったレタスの上に、豆腐を盛り付けたサラダ
水菜と大根の千切りに、ちりめんじゃこをのせたサラダ など
■使用期限と保存方法
美味しいうちに味わうためにも、賞味期限に関わらず、開封したら3ヶ月以内に使い切ることをオススメします。冷蔵庫で保管される方もいますが、10度以下になるとオイルが白く固まってしまうため、直射日光を避けて、冷暗所で保存しましょう。また、出し入れを繰り返すと劣化に繋がるので、常温保存がベストです。
どれを選んだら良いか迷うオリーブオイル。こだわりを持ってセレクトしているお店や、国際オリーブオイルコンテストOLIVE JAPAN®の厳しい審査で選ばれたものなども参考になります。自分の好きな香りや味を探して、毎日の食卓でオリーブオイルを楽しんでみてくださいね。
<取材協力>
萩原尚子さん
Natural Lifestyle DesignerⓇ
日本オリーブオイルソムリエ協会認定 オリーブオイルソムリエⓇ
コンセプトは「春夏秋冬を五感で楽しむ。 ココロとカラダに自然の恵み」。お料理教室、レシピ提供、コラム執筆、セミナーやイベント開催など、鎌倉を拠点に心地よい暮らしにつながるナチュラルなライフスタイルをご提案しています。
また、オンラインショップ『海街マルシェ』では、選りすぐりのオリーブオイルやまとうだけで癒される草木染めアイテムなど、日々の暮らしに小さな幸せをお届けしています。
■海街マルシェ
■日本オリーブオイルソムリエ協会Ⓡ