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誰かの役に立てるという幸せ

2019.6
文:中村幸代


green cafe essay vol.92
『誰かの役に立てるという幸せ』

同じ幼稚園、同じ小学校で、同じように過ごしてきたはずが、あるときから勉強がとても得意になる子が現れます。娘も「〇〇ちゃんは頭が良いんだよ」と、自分との違いを認識しているようですが、その違いはどこからくるのでしょう?
主人に問うと、冗談めいて「スペックじゃない?」と言う。スペックという言葉の意味を調べると“備えている性能”とあります。ならば「頭が良いということは、備えている脳が良いということか!」なんだか、残念なような、諦めがつくような。

先日、子供の学校で、偉い方がこんな話をしてくださいました。
「本当の幸せとは、欲しいものを手に入れたときに感じるのではなく、人の役に立って感謝された時にこそ感じるものなのです。どうぞ生徒のみなさん、自分が"何かに自然に夢中になれた"という瞬間を見逃さないでください。そしてもし、自分が自然に頑張れることで世の中の役に立てたなら、こんなに幸せな人生はないと思うのです。」
心に響くお話でした。

勉強が得意な人もいれば、他人の心に寄り添える優しさを持った人もいる。運動能力に長けている人もいれば、芸術的な表現に優れた人もいる。スペックという言葉が意味する性能の"優劣"ではなく、人にはそれぞれに持ち味があって、それを自然に夢中になって磨いていったならば、きっと「誰かの役に立てる」という幸せを手にすることができるのではないか。

とかく成績の良し悪し、優劣に囚われてしまいがちですが、だれもが他人には無い良いモノを持っていると信じて、お互いにそれを大切にしあえたら、、、きっと生きやすいハッピーな社会になりますね!

文・中村幸代

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