TopicsEssay

いつかスッキリ暮らしたい

2016.04
文:中村幸代



 我が家の部屋の状態は、いつも『とりあえず』です。

 いつかリサイクルに出そうと思い、残してある服の山
 いつか子供部屋が出来たらと思い、目をつむっているリビングのオモチャ
 いつか写真を撮ったら処分しようと思い、大事にとっている子供たちの作品
 いつか食べようと主人が思い、買ってくる謎の瓶詰め
 いつか捨てようと思っている仕事の資料
 とにかくいろいろなモノが増える一方。

 すっきり暮らしたい。

 その日を夢見るだけで、いつも部屋が『とりあえず』というか『途中』。
 いつになったら、我が家は目指すところのスッキリした部屋に片付くのだろう。

 でも最近は思います。
 今の状況では、『途中』は仕方ないのかもしれない。もう少し子供が成長して、私にも時間的な余裕ができたら、少しずつ手をつけようか。

 こんな私でも、かろうじて毎日続けていることが、お手洗いや洗面所などの水回りと、キッチンコンロのお掃除。気がついた時にサッと、時間にしたら数分でできる程度の拭き掃除ですが、これをできるとやはり気持ちがいいです。これも億劫に感じる時は、かなり疲れている証拠で、体調のバロメーターにもなります。

 スッキリと片付いたステキなお部屋は、まだまだ先になりそうですが、日々、一番汚れるところだけは気にかけておきたいと思っています。

 きちんと暮らしている人は、そのきちんと感を身にまとって社会で輝いてみえるそう。理想は程遠いですが、できることからちょっとずつ、心がけていきたいと思っています。

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