「おうちで入浴を楽しむ」



新しい環境を楽しむ

あたたかいお風呂が、なんとも心地よく感じる季節。
自宅での入浴も、すこし手間をかけてみると、心と体をよりリラックスさせることができますよ。
今号では、手作りできる入浴剤についてご紹介します。

■マカデミアナッツとユーカリのバスオイル
マカダミアナッツオイルは、傷の修復や新しい細胞の成長を促す成分が含まれているため、荒れがちの肌に潤いを与えてくれます。またユーカリの精油は、殺菌力が抜群で殺菌や消臭効果があり、風邪や喉の炎症にも良いとされています。

<用意するもの>
・マカデミアナッツオイル
・ユーカリの精油

<作り方> ※4回分
小さじ1杯のマカデミアナッツオイルにユーカリの精油を16~20滴加える。

使い終わった精油の瓶に入れて、30滴程(大人1回分の目安)を湯船に落とし、よく混ぜましょう。ゆったりと湯に浸かりながら、身体全体に手でなじませると、豊かな香りと、肌にしっとりとした感触が心も身体も芯からリラックスされます。
肌に合えば食用の油でも、アロマテラピー用のオイルでもお好きな物を使って構いません。オイルの膜がきれいに身体を包んでくれるので湯冷めも防げます。マカダミアナッツ以外にも、ヘーゼルナッツやアボガドなどの天然オイルにお好きな香りの精油(エッセンシャルオイル)を加えてオリジナルなバスオイルを作るのもおすすめです。

■ゆずとヒノキのバスソルト
ご家庭で使っているお塩を一つまみ入れるだけで、たちまち保湿効果を発揮してくれます。冷え性の人にはいいかもしれません。とくにミネラル分の多い海塩や岩塩を使うと、肌当たりが柔らかくなります。塩だけでも良いのですが、少し贅沢な気分を味わうのなら、この時期におすすめなのがゆずとヒノキのバスソルト。ゆずは心身の疲労回復、抗菌、血行促進、ひび、あかぎれ等に効果的で、ヒノキの香りは心身をゆったりと落ち着かせてくれます。

<用意するもの> 
・天然粗塩 
・ゆずの精油
・ヒノキの精油

<作り方> ※4~5回分
天然粗塩1カップに対し、ゆずの精油16滴、ヒノキの精油8滴を目安に混ぜます。乾燥ゆずの皮があれば、刻んで小さじ1杯分足して、ガラス瓶などに入れて蓋をしてよく振れば出来上がり。
☆ゆずの皮を使用した場合は、ガーゼかメッシュにの袋に入れるなどしましょう。
 


温かいお風呂にはいってから、ゆっくりとストレッチをして身体をしっかりとほぐしてからベットに入ると、疲れもとれて、とてもよく眠れます。皆さんも是非手作りの入浴剤をお試しください。

■にごり湯
英語では「バスミルク」と呼ばれ、ミルクの他にアーモンドやココナッツ、オートミールやコーンなどの穀物を挽いたものも使われます。日本では、昔からお風呂で使われてきた米ぬかや、くず粉、そして、アーモンドミルクパウダーなどが主な原料です。これらは肌触りも色も、とろりと柔らかいお湯の温かさが、体ばかりでなく気持ちもゆったりとほどいてくれます。それぞれの効能について少し触れてみましょう。

・米ぬか
油分がたっぷり含まれているので保湿力が有ります。そのため、お風呂上りの肌もしっとり。米ぬかは、ガーゼやだしパックなどに包んでから、手でよく揉みほぐして湯船にいれましょう。もともと酸化しやすい性質なので、新鮮な米ぬかを使うようにしましょう。

・くず粉
さらりとした保湿効果があります。香りがあまりしないため、香りを楽しみたい方は、英語名が“パイン”という松の精油を和の香りと組み合わせると相性抜群です。

・アーモンドミルクパウダー
中華の食材として売られている杏仁豆腐のもとです。お風呂上りの肌にアーモンドの香りが残って、しっとりすべすべになります。

☆にごり湯の後は、湯船を水でよく流し、風呂釜のフィルターの掃除をしっかりして、排水溝が詰まらないように気をつけましょう。

■ちょっと贅沢なワイン風呂
飲み残したワインを使った入浴方法もあります。ワイン以外のお酒類でも、カップ1~2杯くらいであれば、浴槽がお酒臭くなることもありません。お酒の原料である果物や穀物の香りがほんのり漂ってきますよ。気が抜けてしまったものでも、お酒に含まれる糖分などの保湿力には変わりがありませんので、ご安心を。ハチミツやラベンダーを加えると、保湿やリラックス効果が高まり、質の高い眠りに導いてくれる作用があります。

<作り方>
ワインカップ1~2杯にハチミツを溶かし、ラベンダーの精油か乾燥したものをティーバック等に包んでお風呂に入れます。

寒い夜にひと手間加えたお風呂でゆっくりと温まって、ぐっすりと眠りたいですね。

2023

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