ハウスダスト対策
2017.06.01
しっかりと掃除をしていても、なかなか取り除ききれないハウスダスト。特に夏はダニが繁殖しやすい時期なので、念入りな対策が必要です。
ハウスダストとは?
ハウスダストとは、ホコリの中でも1ミリ以下の、肉眼では見えにくいもののことを言います。そのうち三分の一は、風に乗った花粉や昆虫の死骸、砂埃など、外から入ってくるもの。残り三分の二は衣類の繊維や、ダニの死骸やフン、ペットの毛、カビなど、家の中で発生するものです。一般的な家庭のハウスダスト1グラムの中に含まれるダニの数は約2000匹とも言われ、その数は温度と湿度が上がる梅雨の時期から増え始めます。平均的な寿命は2~3カ月ほど。秋になるとその死骸やフンが多くなります。
ダニが好む環境
①栄養-人間のフケやアカ、汗、食べこぼしなど
②温度-20~30度
③湿度-60%以上 ※ダニは空気中の水分も摂取します
④居心地の良い場所-畳、絨毯、寝具、布製品、衣類、ぬいぐるみなど
ダニを取り除くには
ダニはどんな家庭にも必ず存在すると言われ、そのほとんどは布団の中に生息しています。布団を干して日光にあてると、布団の湿気を取り除き、ダニを繁殖しづらくする効果があります。布団たたきはホコリを細かくしてしまい、吸い込みやすくしてしまうので逆効果。布団の中にいるダニの糞や死骸が表にでてくる要因にもなります。ダニを取り除くには、天日干しをした後、布団用ノズルを付けた掃除機でゆっくり吸い取るのが有効です。
ダニのフンや死骸、またダニの餌になる人間のフケやアカは水溶性なので、水で洗い流すのが最も効果的です。ダニは卵から孵化するのに1週間ほどかかります。そのため、1週間に1回シーツやタオルケットを洗濯するのが理想的です。布団は1年に1回を目安に、丸洗いするようにしましょう。
掃除のポイント
ハウスダストは家の至るところにあります。目についやすい床や家具の上の他に、照明器具や家具のすき間にも溜まりがちです。衣類を着脱する洗面所もハウスダストの多い場所。ハウスダストの掃除でポイントとなるのは「時間帯」です。ハウスダストは、人の動きなどで起こる空気の流れで簡単に宙に舞ってしまいます。そのため、床の掃除は寝ている間にハウスダストが舞い落ちた「朝」が最適です。ここで覚えておきたいのが、まず初めにモップ掛けをすること。先に掃除機をかけてしまうと、掃除機の排気でホコリが舞い上がってしまいます。水を含ませた雑巾やホコリ除去用のモップでそっと拭き取り、それから掃除機をかけましょう。
目に見えないハウスダストまでしっかり吸い取るために、掃除機掛けは床1メートルあたり1分を目安に行ってください。また、掃除中に空気清浄機を稼働させておくと、ハウスダストをたくさん吸い込んでくれます。掃除は毎日行うのが好ましいですが、忙しい方はこまめに空気の入れ替えを行うだけでも、空気中に浮遊しているハウスダストを室外に出すことできます。
目には見えないハウスダストですが、放っておくとアレルギーや喘息の原因にもなりかねません。小まめに掃除をしてクリーンな毎日を送りたいですね。