誰でも手軽に摂り入れられる、スーパーフードの魅力

少しとっつきにくいイメージを持たれがちなスーパーフードですが、実は意外と身近で手軽に取り入れられる食品。今回は、栄養価も高く日常の健康維持にも役立つ、スーパーフードの魅力をお届けします。


スーパーフードとは?

栄養バランスに優れ、一般的な食品よりも栄養価が高い、もしくは一部の栄養価が多いものを指します。食品とサプリの中間のような存在でもあり、料理食材としても、健康食品としても有能。長年に渡り各国で食されてきた背景があり、健康に良いという実績もあるため、安心して食べることのできる自然食品です。


スーパーフードの代表

スーパーフードの王様「スピルリナ」

スピルリナは藻のことで、粉末状のものやサプリメントタイプのものが手頃な価格で販売されています。

栄養価:約50種類の栄養成分を含み、タンパク質が70%も含まれることから天然のマルチサプリとも言われています。

健康効果:風邪予防、体調不良の改善が期待できます。

食べ方:粉末状のものは、スムージや卵焼き、餃子の皮に混ぜたり、お味噌汁に入れたりするのがおすすめ。野菜嫌いのお子さんには、こっそりカレーに入れても良いでしょう。


ビタミンCたっぷりのスーパーフード

アセロラ

レモンのようなツンとした酸味ではなく、りんご酸のまろやかな甘酸っぱい酸味が人気。

栄養価:ビタミンC含有量はレモンの約34倍。ポリフェノールが多く、抗酸化作用にも期待できます。

健康効果:疲労回復やアンチエイジング、風邪予防に効果的。

食べ方:
・自宅-生のピューレをそのまま食べたり、ヨーグルトのトッピングややスムージーにしてもOK。
・外出時-市販のアセロラドリンクで手軽に摂取を。


カムカム

アマゾンフルーツのカムカムは、日本では冷凍して絞ったものや、ピューレ状にしたものが入手可能。農薬不使用の野生のカムカムが原材料のものがおすすめです。

栄養価:ビタミンC含有量はレモンの約60倍。

食べ方:瓶入りの濃縮汁を水やお酒に入れたり、レモン代わりにサラダにかけて手軽にビタミンCの補給を。


滋養強壮に良いスーパーフード

ゴジベリー(クコの実)

栄養価が高く、美容と健康、長寿のために楊貴妃が愛したという説のあるクコの実。味や大きさにばらつきがあるため、品質の良いものを選びましょう。

栄養価:βカロテンとルテインが豊富に含まれ、その高い栄養価と滋養強壮効果によって漢方として使われていた歴史があります。

健康効果:βカロテンは美肌に、ルテインは眼精疲労などにも効果的。
疲労感のあるときや、体力の衰えを感じたときにおすすめです。

食べ方:
・自宅-日本で多く流通しているドライタイプのものは、水でふやかすと大きくふんわり広がります。そのまま食べても、ヨーグルトやサラダに入れても。
・外出時-乾燥したままのクコの実は、おやつとして手軽に摂取できます。


スーパーで安く手に入るスーパーフード

ブロッコリースーパースプラウト

ブロッコリースプラウトではなく、「スーパー」が入っているものを選びましょう。

栄養価:ブロッコリースーパースプラウトは、抗酸化や解毒など、体の防御機能を高める成分が最も多いブロッコリーの新芽の「3日目」のものだけを集めたもの。

食べ方:パックから取り出し、サラダやラーメンなどに入れて手軽に摂り入れられます。


カカオ

栄養価:カカオポリフェノールが多く含み、抗酸化作用が強く、鉄分も豊富。

健康効果:脳内に効く成分として海外でも注目されており、リラックス効果や幸せホルモンの活性化にも期待大。仕事の合間に摂ればストレス緩和にも◎!

食べ方:ココア粉末をミルクやヨーグルト、コーヒーなどに混ぜる。砂糖不使用の粉なら甘さの調節も可能です。「カカオニブ」(粉末化する前の小さな破片状のもの)の場合は、そのままナッツのようにつまんだり、サラダやヨーグルトにかけるのもおすすめ。


スーパーフードを摂り入れるコツ

袋に入れたまま保管していると、そのまま存在を忘れてしまいがちなスーパーフード。粉末や細かいものは、調味料と同じように瓶に入れて保存しておくと手軽に使えます。どんな食材にも幅広く使えるスーパーフードですが、同じ色同士のものをかけあわせると、味もマッチして見た目もきれいなことが多いです。



ぜひ、日常にスーパーフードを摂り入れてみてくださいね

■取材協力

勝山 亜唯美さん

一般社団法人 日本スーパーフード協会 代表理事

東京都出身。立教大学文学部英米文学部卒業後、外資系大手コンピュータ会社入社。シスムエンジニアを経てマスコミ業界へ転職。出版社で書籍やファッション業界誌の編集、テレビ番組制作会社で、健康・料理・海外取材等の番組のプロデューサーを務めたのち独立。2006年、ヒト・コト・モノを有名にするPR・プロデュース会社を設立。様々な企業の案件を手掛けるなかで、世界各国のスーパーフードとそれを取り巻く最先端のヘルスコンシャス&SDGSなライフスタイルに出会う。
2014年、一般社団法人日本スーパーフード協会を設立。