みなさんのクローゼットには、どんな洋服が入っていますか。可愛らしいブラウス、ボーイッシュなボトム、艶っぽいスカートなど、好みにより様々な服が入っていると思います。洋服は自己表現のツールであり、クローゼットは“なりたい自分”が詰まった宝庫。でもそれゆえに、今の気分ではないのに残している洋服もあるのではないでしょうか。ここで一度、本当に必要なものを見つめ直し、クローゼットを整理してみませんか。

クローゼット整理をする際に、洋服を見ながら、漠然と“いるもの”、“いらないもの”に分け始める方がいますが、その前にやるべき大切なことがあります。それは、「自分がどんな人になりたいのか」、「どんな服装の自分が一番すきなのか」、「どういう方向性を目指したいのか」などの、「理想の自分」を考えること。無理にひとつに絞る必要はなく、「プライベートの自分は優しい印象にしたい」、「仕事中の自分は凛々しい印象にしたい」など、それぞれの場面に合った自分のゴールを決めて構いません。自分自身と向きあい、ノートや手帳に書いてみましょう。

理想の自分が想像できない人は、どんな服が好きなのかリサーチしてみる

なりたい自分がイメージできない方は、ファッション雑誌を2〜3冊ほど用意して、自分の好きな服装を10~12パターンほど選び、ノートや紙に貼り付けてみましょう。そうすると、好きな色やテイストなど、その人なりの共通点が必ず見えてきます。雑誌に限らず、ネットにアップされているファッションスナップなどを見て、好きな服をスクリーンショットして集める方法もおすすめです。また、よく行くお店の共通点（どんな服を扱っていて、どのコーナーをよく見ているかなど）を考えてみると、理想の方向性が見えてきますよ。

なりたい自分の姿がわかったら、その次にすべきことは洋服の「仕分け」です。洋服の整理・収納というと、収納グッズを買ったり配置を変えたりすることで解決しようとする人が多いのですが、実はこの「仕分け」が大事なのです。仕分けには「好き、嫌いで分ける」方法と「色やテイスト」で分ける方法があります。なんとなく洋服を見ているだけでは分からないので、実際に分けてみましょう。自分の好きな洋服が見えてくることで、優先的に残すものもわかってきます。

・「好き」と「嫌い」で仕分ける

なりたい自分の姿を想像しながら、クローゼットの中からお気に入りの服を5着ずつくらい（トップス、ボトムに分けて）ピックアップします。そうすると、自分がよく着る服のテイストや色などの共通点が見えてきます。それを見て自分が好きなものを把握し、自分らしくないものは手放していきましょう。勿体ないから手放せない……という感覚に縛られず、「本当に自分らしい服か、そうではないか」という判断で向きあうと整理が進みますよ。

・「色」や「テイスト」で仕分けてみる

まずはトップスを色ごとに仕分けます。そうすると、自分が好きな服の色の傾向が見えてきます。また、色別に仕分けて収納するだけでも、見た目がすっきりします。
その後、テイストごとに仕分けをします。例えば、同じグレーの服の中でも、ナチュラル系やコンサバ系、かっちり系など、様々なテイストの洋服があると思います。テイストごとに仕分けてみると、どのテイストのものが多いかがわかるので、自分が今どんなモードでいたいのかも見えてきます。今のモードと合わないものは、手放しましょう。

収納で最も大切なことは、よく着る服をいちばん取り出しやすく、しまいやすい場所に収められる状態にしておくことです。ステップ2で紹介したように、服を色や形、テイストで仕分けると、よく着る服がわかるので、そういった服は出し入れしやすい場所に収納しましょう。最も取り出しやすい収納は、「ハンガー収納」です。洗濯に使ったハンガーをそのままかける人もいますが、服を取るときに丁度良いすべりのものを買って揃えておくと、使いやすい上に見栄えも良くなるのでおすすめです。収納を見直す際に、最初はそこから始めても良いかもしれません。

クローゼット整理は、自分のありかたを見つめ直す大きなきっかけになります。本当に好きなものがわかるようになれば、買い物の失敗も少なくなります。ぜひ時間を作って自分自身と、そしてクローゼットと向きあってみてくださいね。