新しい環境を楽しむ
2017.03.01
4月は新しいスタートの時。学校では新学期が始まり、会社では新年度を迎えて…と、環境が変わる人が多い時期です。環境の変化に上手く対応出来る方もいれば、人見知りなどで悩んでしまう方もいるかもしれません。今回は、新しい環境に馴染むためのコツについてお伝えします。
不確定な要素を知る
仕事や生活の環境が大きく変わるとき、どうしても不安はつきもの。環境が変わると、予測の出来ない不確定な要素が多くなるため、色々なことが心配になり、不安を抱きやすくなります。不安を解消するためには、この不確定な要素を、少しずつ減らしていくことが大切です。例えば、新しく通う学校や、勤務先のオフィス、引っ越し先などについて詳しく調べたり、初めて出会った人には自分から話かけてみるなど、「知ろう」とする働きかけをしてみましょう。知ることによって、不安は少しずつ解消されていきます。
完璧さを求めないようにする
なかなか解消できない強い不安は、初めから仕事や人付き合いなどを完璧にこなそうとする気持ちが原因になっているかもしれません。真面目な人ほど、高い目標を掲げる傾向があります。けれど、予測できない環境の中で完璧を目指すことは、とても難易度が高く、そのうえ自分を追い込んでしまうことにもなりかねません。
悩み事や気になる事を急いで解決しようと焦る必要はないので、目標は低めに設定し、今できることをひとつずつ積み重ねていくようにしましょう。
例えば、毎日の目標を決めたら、その日は他のことは考えず、その目標を達成することに集中するようにします。そうすると、少しずつできることが増えて、不安要素が頭の中で整理されていき、不安な気持ちが和らいでいきます。何事ものんびり、ゆったりと考えるように意識しましょう。
新しい環境で前向きに過ごすには
新しい環境で色々な人に出会ったり、慣れない仕事を始めたりするときに、「相手に変に思われるのではないか」、「上司に注意されたらどうしよう」など、マイナスな部分ばかりに気持ちが向いていると、段々とネガティブな思考に陥ってしまいます。それが続くと、その環境にいることが苦痛になってしまうので、できるだけ前向きな考えを持つようにしましょう。新しい環境のなかで“楽しい”ことや“うまくできた”ことなど、プラスの部分に着目していくと、その環境を楽しめるようになります。
ネガティブな思考は、自分に自信を持てないことが原因のひとつでもあります 。そういう人は、自分の欠点ばかりを考えてしまいがちですが、見方を変えれば、それが長所である場合もあります。
それを知るために、まずは自分の欠点をノートに書いてみましょう。 そして、その隣にポジティブに変換した言葉を書きます。例えば、「相手の顔色をうかがってしまう」→「相手への気持ちを考えている」、「仕事のスピードが遅い」→「丁寧に仕事をしている」など。こうして書いてみると、自分のことを客観的にみられるようになり、また、自分のことをプラスに考えられるようにもなります。もちろん、その中で自分が直したいと思うことがあれば、ひとつずつ取り組んでいったらいいのです。こうして思考を整理していくと、気持ちのゆとりも生まれます。
また、普段から話すときも、できるだけポジティブな言葉を使うようにしましょう。ネガティブな人は「でも」や「だって」など、否定的な言葉を使いがちです。ポジティブな思考を持っていると、人間関係も良好になり、物事も自然と良い方向へと進んでいきます。
人付き合いのコツ
人との新たな出会いは、気疲れしやすいものです。人見知りの方 は、最初から相手と親しい仲になろうとすると、力がはいってしまいがちです。そうすると自分だけではなく、相手にもそれが伝わり、お互いに気疲れをする原因になります。人との付き合いは“細く永く”を心がけて、力みすぎないようにしましょう。また、話すのが苦手な方は、相手の話をじっくり聞くことを意識してみて下さい。そして、会話の中で気になったことや分からないことがあれば、積極的に質問してみましょう。心にゆとりを持ちながら、相手との距離をゆっくりと縮めていきましょう。
新しい環境は、自分を成長させ、人生に彩を与えてくれるきっかけにもなります。
自分にとって居心地の良い場所となるように、前向きに過ごしてみて下さいね。