カカオのチカラ

「My Favorite Things」は、いま、話題にしたい人・もの・コトを音楽プロデューサーの中脇雅裕がご紹介させていただきます。
今回は「カカオ」のお話です。
春カカオの歴史と魅惑の成分
2月のイベント、バレンタインといえばチョコレート。
バレンタインチョコの主役は、“甘さ”だけではありません。チョコレートの主な原材料である「カカオ」は、気分をほどき、めぐりを助ける“優れた機能”をも秘めていることから、古代から尊ばれてきました。今日は、カカオの歴史から栄養、上手な取り入れ方まで、冬のからだに効くその魅力をたどっていきましょう。
カカオの原産地は、現在の中南米の熱帯地域とされています。このカカオと人との関わりは非常に古く、今から3000年以上前にはすでにカカオを利用していた痕跡が残っています。マヤ文明・アステカ文明ではカカオは神聖な植物とされ、すりつぶして水や香辛料と混ぜ、苦くてスパイシーな飲み物として飲まれていました。また、なんと通貨の代わりとして用いられていた歴史もあるようです。
このカカオの代表的な成分は、カカオポリフェノールです。これは、カカオの木が紫外線や害虫から身を守るために作り出した成分で、人の体にとっては「抗酸化作用・血流を助ける・体のサビつきを防ぐ」といった働きが期待されています。特に中高年層には、加齢とともに気になりやすい「血管・冷え・巡り」の改善を期待できることから、注目されています。
さらにカカオには「テオブロミン」という成分が含まれています。コーヒーに含まれる「カフェイン」とは異なり、これらは神経を過剰に興奮させず、じんわりと気分をほぐすという特徴から、「シャキッと感」とはまた違う、穏やかな高揚感をもたらします。寒くて気分が沈みがちな2月に、カカオが「心にも効く」と言われる理由です。
選び方と”毎日少し”の続け方
また、カカオには「マグネシウム・鉄・亜鉛」といったミネラルも含まれています。特にマグネシウムには「筋肉の緊張を和らげる」、「神経の興奮を抑える」という働きもあり、ストレスや疲れが溜まりやすい冬の終わりに不足しやすい栄養素です。
近年の研究では、前述の「カカオポリフェノールが腸内細菌のエサになる可能性」も注目されています。腸と脳は密接につながっているため、カカオが善玉菌をサポートし、腸内環境の多様性を保つ効果が期待できるのであれば、カカオが「気分」にも関係する、といえるのではないでしょうか。
さて、このカカオを健康目的に摂るなら、「高カカオチョコレート」「カカオニブ(カカオ豆を焙煎し、外皮を取り除き、粗く砕いたもの)」「砂糖無添加の純ココア」など、カカオの含有量の高いものがオススメです。
ちなみに、高カカオチョコレートを食べるときは、カカオ含有量が70〜85%くらいが続けやすいでしょう。
食べる量は、1日10〜20g程度が適量。カカオポリフェノールは体内に長く留まりにくいため、”毎日少しずつ”が効果的です。
また、食べるタイミングは「間食か食前」を選ぶと、血糖値の急上昇を抑えやすくなり、テオブロミンの穏やかな覚醒作用で、午後の集中力のサポートとしても効果的に働きます。ゆっくりと口の中で溶かしながら食べると、香りが脳に伝わりやすくなり、満足感から食べ過ぎ防止にもつながります。血糖値の安定をはかり、満足感を長続きさせるには、ナッツや少量のヨーグルトと食べ合わせるのもよいでしょう。
美しく甘いチョコレートがたくさん店頭に並ぶバレンタイン時期。
素材そのものの自然な味わいを楽しめる“大人のカカオ”も、ぜひ味わってみてください。
"My Favorite Things" 中脇雅裕 Masahiro Nakawaki

大学在学中より、多くのTV・ラジオのCM音楽を制作。
大学卒業後、財団法人ヤマハ音楽振興会にてポピュラー音楽指導ディレクターとして音楽教育法の研究および講師の研修を担当。
その後、東京に居を移しレコーディングディレクターとして数々のアーティストの音楽制作を手がける。
今までに制作に携わったアーティストはCAPSULE,Perfume,きゃりーぱみゅぱみゅ,三戸なつめ,近藤夏子,Jungle Smile,手嶌葵,古澤巌,中村幸代などジャンルを問わず多岐に渡る。
その他に、映画、CM、各種イベントなどの音楽制作はもとより、イベントプランニング、執筆活動、講演、ラジオDJなどその活動は幅広い。
音楽教育の経験とメンタルコーチングの知識を生かした講演、研修、個人コーチングも行っており現在、サウンド&レコーディング・マガジンに「音楽クリエイターのためのイメージ・トレーニング!」を連載中。
◆オフィシャルウェブサイト http://nakawaki.com/


